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JR九州など 使用済みペットボトルを再資源化 「〝ボトル to ボトル〟プロジェクト」を開始

2023.12.12
㊤駅や列車内などで分別収集したペットボトルは圧縮機で圧縮する㊦「ベール化」(圧縮梱包)されたペットボトル(JR九州提供)

 JR九州とJR九州サービスサポートは今月から、サーキュラーペット(CPET、東京都港区)と共同で、使用済みのペットボトルを回収してリサイクルする「循環型社会実現に向けた〝ボトル to ボトル〟プロジェクト」を展開している。JR九州グループの駅や列車、駅ビルなどで排出された使用済みペットボトルを回収し、再生ペット樹脂にリサイクル。国内循環型のペットボトルリサイクルを目指す。

 JR九州グループでは、同プロジェクトを通じて限りある資源の有効活用、廃棄物の削減を徹底し、循環型社会の実現に向けた取り組みを推進する。

 JR九州サービスサポートは、九州内の駅構内や列車内、同グループ運営の駅ビル、ホテルなどの清掃業務を担い、使用済みペットボトルの回収業務も手掛けている。福岡・佐賀エリアで回収したペットボトルは福岡市内2カ所の同社事業所に、その他エリアは各地の専門業者に運ばれ、「ベール化」(圧縮梱包〈こんぽう〉)している。

 従来はいずれも専門業者に処理を任せていたが、プロジェクトではほぼ全量をCPETのリサイクル工場(岡山県津山市、来年春稼働予定)に供給し、再生ペット樹脂に再資源化する。再生ペット樹脂はCPETから飲料メーカーなどに提供され、再びペットボトル製造の原料となる。

 JR九州のESG担当者は「現在、使用済みペットボトルは衣服などさまざまなものにリサイクルされているが、ペットボトルに再生することで、循環型リサイクルにつながると期待している」と話している。

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