交通新聞社 電子版

墨滴 12月7日付

2023.12.07

 片手で持って手軽に食べられるコッペパン。近年は各地で専門店も多く出店し、焼きそばパンや各種ホットドッグなどの総菜系、あんやジャム、ホイップクリームなどのスイーツ系と見た目華やかで、バラエティーの豊富さに目移りしそうだ▼小学生の頃に給食で出されたコッペパンは、バターやジャムを付けて食べるシンプルなものだった。ふわふわの食感とパンそのものの味わいが懐かしい記憶とともによみがえる▼JR東日本水戸支社が先月、常磐線勝田駅のベーカリー「ハースブラウン勝田店」で、コッペパンならぬ「カッペパン」(238円)を売り出した。同支社勝田運輸区所属で同線の特急「ひたち」「ときわ」に乗務する片岡純一主務と松浦遥香さんによるプロデュース▼「小腹が空いた時に地域の食材を楽しんでほしい」との思いで5月ごろから企画。パンには茨城県の特産品である笠間の栗のペーストが挟んである。一つ食べてみると、素朴で懐かしく少しもちもちした食感の中から、栗の風味と甘さがしっかりと広がってちょっぴりぜいたくな気分に▼勝田の「カツ」、〝田舎っぺ〟の「カッペ」などにちなんだ命名で、松浦さんデザインの「カッペパン」のかわいらしい焼き印は名札のようだ。「想像以上に魅力的な仕上がり。1日の生産数の約60個は毎日売り切れている」と手応え十分。次に訪れた時、また一つ買ってみよう。

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