京成 24年度の鉄道事業設備投資計画
施設強靱化などに243億円
京成電鉄の本年度鉄道事業設備投資計画は243億円(前年度実績160億円)で、鉄道施設の強靱(きょうじん)化や輸送障害など異常時の対応力強化、計画的な施設更新のほか、駅施設リニューアルなどを進める。
安全対策では、通勤車両への防犯カメラ設置、本線宗吾参道駅のホーム改修、本線京成佐倉駅などのホーム上家や千原線千葉寺―ちはら台間の高架橋柱などの耐震補強工事、本線京成成田―空港第2ビル間などののり面補強工事を実施する。
連続立体交差事業は、押上線の東京都葛飾区内(四ツ木―青砥間、約2・2㌔)で仮下り線工事を推進。沿線地域の防災の取り組みとして、国の荒川下流特定構造物改築事業である本線荒川橋りょう架け替え工事を、事業完了に向けて引き続き進める。
鉄道施設関係は、日暮里変電所の機器を更新して安定的な電力供給を図るほか、青砥駅の転てつ機・信号機を安全に連動させる装置を更新して、運転保安度の向上を図る。
また、線路のバラストの厚みを増す工事や、軌道変位が生じにくいラダーマクラギへの交換を推進して、乗り心地の改善につなげる。自動券売機、自動改札機などの駅務機器についても更新を行う。
京成高砂、青砥、鬼越の各駅にはホームドアを設置するほか、市川真間、京成中山の駅リニューアル工事が本年度に完了する予定。青砥などのリニューアルも引き続き推進する。
このほか、実籾、公津の杜両駅のトイレリニューアル、各駅構内や車内照明のLED化工事を進める。2025年度冬には、編成車両数を変更できる新形式車両「3200形」(1編成6両)を導入する。
空港輸送関係では、成田空港のさらなる機能強化へ対応するため、宗吾車両基地拡充工事計画で新工場の建設工事を進める。
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