京王 24年度鉄道事業設備投資計画
京王電鉄の本年度鉄道事業設備投資は総額398億円(前年度実績232億円)。「日本一安全でサービスの良い鉄道」を目指し、連続立体交差事業を着実に推進するほか、ホーム上の安全対策、大規模災害への備え、バリアフリー設備の整備といった利便性向上の施策に注力。安全かつ快適なサービス提供を図る。
主な取り組みでは、「より高度な安全・安心の追求」として、ホームドア整備、ホームと車両の隙間対策、踏切道の安全対策、大規模災害に備えた耐震補強・豪雨対策、さらなるバリアフリー化を進める。
京王線笹塚―仙川間の連続立体交差事業(約7・2㌔)については、引き続き用地取得を行うとともに、本年度からは上北沢駅付近の第5工区を含めた全工区で、仮線準備工・高架橋の構築などを進める。同事業が完了すると区間内の25カ所の踏切が廃止され、交通渋滞の解消、鉄道によって分断されていた地域の一体化が図られる。
「お客さまサービス向上と需要創出」では、座席指定列車「京王ライナー」などに使用している5000系を2編成(20両)増備。駅関係では「お客さま案内ディスプレイ」の視認性向上やクレジットカードなどのタッチ決済の全駅拡大を進める。
「さらなる社会貢献を通じた地域・社会との共生」では、運転用電力削減のため、8000系と9000系各1編成(計20両)で、より省エネ性能の高いVVVFインバータ制御装置に更新。駅構内照明のLED化なども行う。
「未来を見据えた盤石な事業運営体制の構築」では、DX(デジタルトランスフォーメーション)を活用した業務省力化を推進。併せて、老朽化した駅係員仮眠室の改修といった職場環境の改善も進める。
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