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東急 桜新町駅出入り口に木造上家 田園都市線地下区間5駅リニューアル

2024.07.05
桜新町駅西口上家の完成イメージ(東急提供)

 東急東急電鉄は、田園都市線地下区間5駅(池尻大橋―用賀間)のリニューアルプロジェクト「Green UNDER GROUND」第2弾の桜新町駅リニューアル工事で、北口と西口出入り口の上家を木材で新設する。全ての構造部材を木材とした地下駅から地上への出入り口上家は全国で初めて。

 同プロジェクトは、同線池尻大橋、三軒茶屋、駒沢大学、桜新町、用賀の地下5駅をリニューアルするもの。桜新町駅では、2026年夏の竣工(しゅんこう)に向けて、既存の桜色のタイルを生かした改修が進められている。

 出入り口の上家を木材とすることで、二酸化炭素(CO2)約7㌧を固定化。CO2排出量を抑制するとともに、地方木材を積極的に活用した〝地産都消〟を推進して、持続的な森林整備と林業振興にも貢献する。

 上家は木造のトラス構造と勾配屋根を組み合わせたデザイン。夜は間接照明を用いて、部材の隙間からあんどんのように周囲を照らす仕掛けとする。木材の一部は青森県産材として、地元の「桜新町ねぶた祭り」をはじめとする青森との交流を表現する。

 工事は北口から段階的に着手し、西口を含め25年度に竣工予定。また、同駅から徒歩7分の長谷川町子美術館(東京都世田谷区)との連携により、工事期間中の仮囲いにサザエさん一家のキャラクターが出現する。

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