WILLER(ウィラー) 自動運転でティアフォーと連携 大館で実証実験
WILLER(ウィラー)とティアフォー(名古屋市)は、サステナブルな地域交通の創造に向け、自動運転を活用した新しいモビリティーサービス実現のための連携を開始した。第1弾として、秋田県大館市の大館版自動運転移動サービス推進協議会(同市主催)に参画し、11月20~30日に実証実験を行った。
大館など3市で実証
両社が目指すのは、新たに導入する自動運転バスと既存地域交通や福祉・教育分野など地域事業者が提供する移動サービスとの連携により、地域交通全体の利便性を高めて移動総量を増加させることによる地域経済活性化。
WILLERは、モビリティーサービスや遠隔監視を含むオペレーションシステム、アプリ開発などを担当。ティアフォーは、10月に道路運送車両法のレベル4認可(運行区間限定)を取得した自動運転システムの技術やノウハウを活用した自動運転車両を提供する。
大館の実証実験は、国土交通省の昨年度「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(自動運転実証調査事業)」採択事業。交通再編に伴う自動運転移動サービス導入を見据え、住民の社会受容性を高めるとともに、持続可能な運行に向けた共創事業によるビジネスモデルを検討する。運行は同市の比内地区、1日5便。
両社は本年度、新潟県佐渡市、鳥取市でも実証実験参画を予定。閑散バス路線を自動運転バスに置き換えることなどによるニーズや課題を検証する。検証結果を踏まえ、2025年度には約10エリアでの実用化を目指していく。
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