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JR東海 相模原のイノベーション創出促進拠点、3月25日開業

2024.02.22
㊤コミュニケーション棟の内観イメージ(制作:アンデザイン)㊦イノベーション創出促進拠点のロゴ(JR東海提供)

 立案など有識者7人協力

 JR東海は15日、相模原市で建設を進めているリニア中央新幹線神奈川県駅(仮称)周辺に、イノベーション創出促進拠点「FUN+TECH LABO(ファンタステックラボ)」を3月25日に開業すると発表した。同拠点の開設は、昨年11月に神奈川県と相模原市の3者で締結した「中央新幹線神奈川県駅(仮称)の周辺開発を契機としたさがみロボット産業特区におけるイノベーションの創出促進に係る連携と協力に関する協定書」に基づくもの。

 同社は、拠点の整備、運営を行い、県・市と相互に連携、協力して、最先端技術の知見を持つ有識者や団体、市民が共創することで、「人々がワクワクする」ようなイノベーションの創出を目指すとしている。併せて、イノベーションの創出促進を目的とした市の委託事業も行う。

 拠点は延べ床面積約351平方㍍。建材には、東海道新幹線車両の再生アルミや同市産木材の「さがみはら津久井産材」を用いるなど、繰り返し移築使用が可能で、環境に配慮した建築物とした。

 イノベーション創出に取り組む団体が利用するオフィス棟にレンタルオフィス7室を備えるほか、イノベーション創出に資するさまざまなセミナーやイベントの開催、市民の打ち合わせに利用できるコミュニケーション棟を併設する。

 名称は、「より良い未来を創りたい」と考える人々が集い、技術や知見(TECH)を掛け合わせて日々の生活のワクワク(FUN)につながるイノベーションを起こす場所にしたいという思いを込めた。

 拠点で行う実証実験や社会実装に向けた取り組みの立案、アドバイスに協力する有識者は7人。自動運転システムの開発を手掛けるスタートアップ企業・ティアフォー(名古屋市)の加藤真平CEO兼CTOは、構想策定の段階から参画している。このほか、神戸洋史日本鋳造工学会事務局長、佐藤英一JAXA(宇宙航空研究開発機構)宇宙科学研究所教授、須田義大東京大学生産技術研究所教授、松尾豊同大学大学院工学系研究科教授、暦本純一同大学大学院情報学環・学際情報学府教授、渡部俊也同大学未来ビジョン研究センター教授が協力する。

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