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24年度予算案 国交省航空局関係

2023.12.26

 羽田空港 京急引上線 本格着工【航空局関係】

 空港整備勘定収支は3959億円(前年度予算比0・4%増)。歳入は航空機燃料税収入295億円(8・1%増)、空港使用料収入2220億円(35・5%増)、雑収入等1085億円(28・4%増)、財政投融資360億円(69・6%減)。

 歳出は、羽田、成田、関西、中部空港など国際拠点空港に864億円(14・3%増)、一般空港などに906億円(1・4%減)、空港等維持運営費などに1896億円(4・6%増)。

 羽田空港では、京浜急行電鉄引き上げ線の基盤施設の整備に本格着工するほか、新たに空港の制限区域内における地上支援車両の自動運転(レベル4相当)の実装に着手。成田空港では年間発着回数50万回の実現に向け、引き続きB滑走路の延伸、C滑走路の新設を推進する。

 関西空港は2025年の大阪・関西万博開催に備え、伊丹、神戸空港を含めた関西3空港の年間発着回数50万回の実現に向けた整備を推進。開港以来一度も滑走路の大規模改修を行っていない中部空港は、敷地内の誘導路を代替滑走路として整備し、既存滑走路の整備を進めていく。

 一般会計(非公共予算)は64億4000万円(1・1%増)。空港の受け入れ環境整備、航空分野におけるグリーン化、次世代航空モビリティーの安全対策など航空局政策経費に15億8000万円(同額)を充てるほか、地方航空局経費として22億8000万円(1・7%減)を計上した。

 空港の受け入れ環境整備では、非公共予算3億3000万円(17・9%増)のほか、本年度補正予算10億7000万円と空港整備勘定からも充当。特定技能外国人を含めた人材確保・育成に努めるとともに、資材や機材共有化など効 率的な投資、運用を図っていく。

 このほか、50年のカーボンニュートラルに向け、経済産業省と連携した持続可能な航空燃料(SAF)のさらなる導入促進、空港内の作業車両の電気自動車化などを推進。大阪・関西万博を契機に商用化が期待される空飛ぶクルマ・ドローンの社会実装に向けた環境を整えていく。

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