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羽田イノベーションシティ「HICity」グランドオープン 羽田エリアに新たな価値を創造

2023.12.14
調理から配膳までこなすロボット。〝働く〟飲食エリアのすぐ隣りに研究スペースを備え、稼働状況はすぐにフィードバックできるようになっている

 全面開業した羽田イノベーションシティ(略称=HICity〈エイチ・アイ・シティ〉)。羽田空港に隣接し、最先端の技術が集積する複合施設で、新たな価値を創造・発信する拠点として期待されている。2020年7月、一部施設が先行開業し、11月16日にグランドオープンした。

 東京都大田区にお目見えしたHICity。羽田空港の沖合移転に伴い創出されたスペースを活用したもので、鹿島建設、大和ハウス工業、京浜急行電鉄、日本空港ビルデング、空港施設、JR東日本、東京モノレール、野村不動産パートナーズ、富士フイルムの9社で構成する「羽田みらい開発」が開発した。

 敷地面積約5・9㌶。延べ床面積は先行開業時に比べ、約13万1000平方㍍に倍増した。企業と研究施設、オフィスが共存するだけでなく、宿泊施設や飲食施設を備え、一般向けのイベントを随時開催する「エアポートシティ」として新たな価値を発信していく。

 開業初日に開かれた記念式典で、羽田みらい開発の山口皓章社長が「(先行開業時は)コロナ禍で波乱の船出となったが、イノベーションを通じて新しい産業の発信拠点とし、にぎわいづくりに努めてきた。第二期の開業で先端医療・研究施設、ラグジュアリーホテルが開業しているが、先進性、独自性を有する施設が今後も開業を迎えている。多彩な施設を集積する日本初のスマートエアポートシティとし、日本の未来づくりに挑戦していく」とあいさつした。

 HICityでは20年から、敷地内で自動運転バスを運行。翌21年には羽田空港第3ターミナルまで、公道を含むルートで実証運行を実施している。将来的に空港連絡バスとしての実用化を想定しているという。

 また、既存のビジネス向けホテル「京急EXイン 羽田イノベーションシティ」に加え、スイートルーム、ジム、屋上展望デッキなどを備える「ホテルメトロポリタン 羽田」が開業している。

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