JR四国 24年3月期第2四半期決算 売上高、コロナ前水準に回復
JR四国は13日、2024年3月期第2四半期決算を発表した。コロナ禍の影響の軽減で収支が改善し、全セグメントで増収、3期連続の増収に。売上高は19年度同期比100・4%にまで回復した。営業損失は3期連続の改善。経常利益は2期連続の増益となった。通期の業績予想は変更ない。
前期は営業損失87億3500万円、経常利益1億9700万円、四半期純利益1億3000万円だった。
セグメント別では、運輸業は単体で5月20日に実施した運賃改定が貢献し、売上高137億8000万円(前年同期比27・3%増)、セグメント損失59億6800万円(30億9700万円改善)。
単体の鉄道運輸収入は108億9800万円(30・1%増)。内訳は、定期9・5%増、定期外36・6%増。鉄道輸送人員は、定期2・5%増、定期外17・9%増、合計7・3%増。輸送人キロは、定期2・6%増、定期外24・6%増、合計13・5%増。
飲食・物販業は、店舗販売の増加で売上高29億1800万円(22・9%増)、セグメント利益6700万円(前期は4900万円の赤字)。建設業は、高松駅ビルや多度津工場などの建築工事の増加で売上高43億900万円(25・9%増)、セグメント利益2億7800万円(49・8%増)。
ホテル業は、「JRクレメントイン姫路」開業効果で売上高39億1500万円(30・6%増)、セグメント利益5億1900万円(469・0%増)。駅ビル・不動産業は、分譲マンションの販売収入や不動産賃料収入の増加で売上高33億2000万円(101・0%増)、セグメント利益1億8200万円(97・0%増)。
ビジネスサービス業は、システム関連の受注増で売上高37億5600万円(20・6%増)、セグメント利益1億5200万円(85・8%増)だった。
なお、今期から従来の物品販売業は飲食・物販業、不動産業は駅ビル・不動産業、その他事業はビジネスサービス業に名称を変更するとともに、一部の会社のセグメント区分を変更している。
営業費は302億6900万円(9・6%増)。
営業外利益は、国の「経営安定基金の下支え」支援による受取利息増加の一方、支援を活用するための資産現金化に伴う売却益が減少し、74億4000万円(16・7%減)。このうち経営安定基金運用益は52億1700万円(20・4%減)。鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金を活用した国の支援措置に基づく特別債券受取利息は17億5000万円(前期同額)。
単体は、売上高148億1400万円(36・5%増)、営業損失58億8800万円(28億5500万円改善)、経常利益24億7800万円(594・6%増)、四半期純利益23億9500万円(前期は1億円の赤字)。
【JR四国(連結)】13日
売上高25,439( 34.7)
営業利益△4,830( ―)
経常利益2,610( ―)
四半期純利益2,139( ―)
単位百万円、カッコ内増減%
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