交通新聞社 電子版

墨滴 2月26日付

2024.02.26

 富山県と同県高岡市、氷見市、砺波市、南砺市、JR西日本、第三セクターのあいの風とやま鉄道が国土交通大臣に申請していた「城端線・氷見線鉄道事業再構築実施計画」が今月8日、「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」(地域交通法)により認定された▼計画は、城端線高岡―城端間(29・9㌔)と氷見線同―氷見間(16・5㌔)の事業主体を、JR西日本からあいの風とやま鉄道に変更することを盛り込んだもの▼この中では、地元がどのように両線を再生させるかについて、積極的な姿勢で検討に取り組んできた。同県内にJR線をLRT化させた成功事例があり、その経験、ノウハウの存在もモチベーションの追い風となったようだ▼JR西日本では、事業実施に当たり150億円を拠出する。事業主体の変更という形で地域全体で支える公共交通の絵姿が示されたことや、地元や国も負担する中で最大限協力するべきという観点から、拠出金についても精いっぱいの経営判断をしたとしている▼事業の実施期間は2034年3月31日まで。新型車両の導入、両線の直通化、利便性・持続性向上の設備改良などに取り組む。事業主体の変更時期はおおむね5年後を据える。「連携を密にして計画に定めた事項を着実に推進していく」と7者。地域の活力アップに大きく貢献する鉄道によみがえることを期待したい。

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