JR九州 貸切列車の利用促進に注力 レク・遠足向けのモデルコース提案
貸切列車でお出掛けしませんか――。JR九州は、行楽シーズンの到来に合わせて「トレチャッタ!(トレインチャーター)」をキーワードに、貸切列車の利用促進に力を入れている。「2024年問題」を迎えた中、鉄道による移動への転換を促すとともに、二酸化炭素(CO2)排出量削減など環境負荷低減につなげるのが目的。レクリエーションや遠足などに向けてモデルコースを提案し、気軽に利用できる貸切列車をアピールしている。
チャーター車両は運転する路線に応じて、特急の787系、普通の415系、811系、813系、819系などが使用可能。普通は1両当たり定員約40人で、最低貸切両数を2~4両に設定。特急は同約50人、6両。このほかの車両も申し込み可能。
DENCHAも
同社が提案するモデルコースのうち、福岡市東区の国営・海の中道海浜公園に行くコースでは、819系「DENCHA」を使用。香椎線香椎駅を9時30分ごろ出発し、同公園最寄りの海ノ中道駅へ。同公園に約4時間30分滞在し、同じ列車で香椎駅に15時過ぎに戻る行程。
819系は最低貸切2両(定員約80人)で、利用料金の目安は9万円(1両当たり4万5000円)。このほか、鹿児島線赤間―折尾間各駅から門司港まで往復利用の場合は、415系4両(約160人)で22万円、787系6両(約300人)で78万円など。
申し込みは同社トラベルデスク=電話092(482)1489=で出発日の3カ月前まで受け付ける。日程や利用区間、人数などに応じて使用車両、料金などを決定する。
オプション用意
オプションメニューとして、オリジナルの記念乗車証作成やヘッドマーク掲出(811系限定)、座席ヘッドカバー設置(特急限定)、車内放送体験なども用意。車内装飾で貸切ツアーを楽しく演出することもできる。
また、今年の「鉄道の日」記念イベントとして、10月11日に1両単位で貸切できる787系特急6両編成を鹿児島線南福岡―門司港間で運転する。1号車を除く5両(定員各50人)が対象で、出発・到着駅は南福岡―香椎間の各駅。門司港駅の滞在時間は約2時間で、バックヤードツアーなどが楽しめる。料金は1両15万円程度。問い合わせは同デスクで7月31日まで。
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