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鉄道・運輸機構 北海道新幹線新八雲(仮称)駅高架橋の起工式・安全祈願

2023.11.21
くわ入れを行う関係者

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は18日、北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)建設事業で、「新八雲(仮称)駅高架橋」工区の起工式と安全祈願を北海道八雲町の現地で実施した。同区間で駅部を含む明かり区間の建設工事は5カ所あり、本工事の着手は札幌駅を含めて4カ所目。残る長万部駅高架橋は来年2月ごろの着手を計画する。

 2030年度の完成を目指して進める同事業は、全工事延長212㌔のうち、43㌔が高架橋や橋りょうなどの明かり区間。「新八雲(仮称)駅高架橋」工区は、野田追トンネル(延長8・2㌔)と立岩トンネル(17・0㌔)に挟まれた明かり3工区の一つ。

 駅部約260㍍を含む延長1178㍍の新幹線本線橋りょう・高架橋を建設するほか、保守基地の盛土工事を進める。施工は、飛島建設を主体に東鉄工業などが加わる共同企業体(JV)。工期は26年9月3日まで。駅舎工事については別途、以降の計画で着手する。

 起工式・安全祈願には、同機構の小林知宏北海道新幹線統括役、長谷川正明北海道新幹線建設局長をはじめ、来賓の平嶋隆司国土交通省鉄道局次長、浦本元人北海道副知事、地元八雲町など沿線自治体の首長ら関係者約100人が参加。JR北海道からは綿貫泰之社長、今井政人副社長、村林健吾執行役員・函館支社長、一杉隆史八雲駅長らが出席した。

 式典で長谷川局長は「新駅設置により、八雲エリアへのアクセスの飛躍的な向上が期待される。今後とも北海道新幹線札幌延伸が北海道の活性化、発展に寄与できるよう全力で取り組んでいく」とあいさつ。安全祈願では、出席者によるくわ入れや玉串奉てんなどの神事が行われた。

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