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鉄道・運輸機構 北海道新幹線「長万部駅高架橋」工区の起工式

2024.07.24
くわ入れを行う関係者

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構は20日、北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)建設事業で「長万部駅高架橋」工区の起工式を北海道長万部町の現地で実施した。これをもって全20工区(一部の橋りょう上部工工事を除く)からなる明かり区間(全体延長約43㌔)の本体工事全てで、本格的な工事に着手した。

 同工区は、国縫トンネル(1・3㌔)と内浦トンネル(15・6㌔)に挟まれた明かり区間8工区の一つ。駅部約270㍍を含む延長2319㍍の新幹線本線橋りょう・高架橋の建設工事を進める。中でも駅部は、延伸区間で唯一の2面4線駅となるため、桁幅が約44㍍に及ぶ。在来線(函館線・山線)をオーバークロスする線路橋の架橋も唯一となる。施工は、五洋建設を主体にJR北海道グループの札建工業などが加わる共同企業体(JV)。工期は2027年6月まで。

 起工式には、同機構の木村典央副理事長、長谷川正明北海道新幹線建設局長をはじめ、JR北海道の今井政人副社長、橋場康人函館支社長、村上淳之介長万部駅長、札建工業の坂本孝司社長、来賓の岡野まさ子国土交通省鉄道局次長、浦本元人北海道副知事、沿線自治体などから関係者約100人が出席。

 木村副理事長は、延伸区間の30年度末完成・開業が困難な旨を先般報告したことを陳謝した上で、「新幹線開業により、古くから交通の要衝であった長万部町のさらなる発展が強く期待されるところで、その期待を十分に受け止めながら、一日も早い完成・開業に向けて今後とも全力で取り組む」とあいさつした。続いてJV主催の安全祈願が行われ、くわ入れや玉串奉てんなどを実施した。

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