交通新聞社 電子版

記者会見 斉藤鉄夫 国土交通大臣

2024.05.13

北海道新幹線延伸開業の遅れについて――

 北海道新幹線新函館北斗―札幌間については、2012年の認可以降、工事を進めているが、一昨日、建設主体である鉄道・運輸機構としては、30年度末の完成・開業は極めて困難であると判断した旨の報告がなされた。トンネル工事において、掘削開始前における発生土受け入れ地の確保の難航、掘削開始後における巨大な岩塊の出現など、想定を上回る地質不良などによるものとの報告を受けているが、完成・開業時期の5年前倒しを内容とする政府・与党申し合わせがなされた15年当時には想定されていなかった。本事業は地元関係者らの大きな期待があり、報告内容が合理的であるのか、講じることができる方策がないか、今後、有識者会議を開催して精査していく。開業目標に関する今後の見通しについては、現時点でいつごろになるか示すことは困難な状況だが、できるだけ早く、早期に示したい。

 ◇

 JR北海道への2031年度以降の財政支援について――

 JR北海道は、2030年度末の北海道新幹線延伸開業を機に、経営自立することを目標に掲げている。国土交通省としては、先般の監督命令を踏まえて、今年3月に策定された中期経営計画に基づき26年度までの間に、経営改善に向けた取り組みを一層深度化、および加速化していただくことが何より重要と考えている。国鉄債務等処理法において、JR北海道などへ支援を行い得る期限は30年度と規定されている。国土交通省としては、現在、JR北海道の中期経営計画期間内の取り組みに対する支援を行っているところ。(10日の会見で)

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