首都圏民鉄16日ダイヤ改正 運転本数も一部回復傾向へ
全国各地で鉄道事業者が16日にダイヤ改正を予定している。首都圏大手民鉄でも、昨年11月に実施した京成電鉄、京浜急行電鉄を除く7社がダイヤ改正・ダイヤ修正を行う計画で、複数の社で特急・座席指定列車の増発やコロナ禍で抑制した運転本数の一部回復などが盛り込まれた。主な改正内容を紹介する。
■「スペーシアX」2編成追加 東武
東武鉄道は浅草と日光・鬼怒川方面を結ぶ特急「スペーシアX」2編成を追加投入し4編成化、浅草―東武日光間4往復、同―鬼怒川温泉間2往復の計6往復運転とする。併せて同日から「スペーシアX」の特別座席料金を一部改定する。
東武アーバンパークライン、スカイツリーラインは利用状況と高架工事進捗(しんちょく)に伴いダイヤや種別、行き先を見直し。朝の浅草―春日部間の「スカイツリーライナー」を増発、夜は浅草発大宮・柏行き特急「アーバンパークライナー」を取りやめ、平日のみ浅草発「スカイツリーライナー」を設定。また、日光線の3両編成の特急の一部を6両編成化。竹ノ塚発着の日比谷線直通の一部を草加発着に延長する。
■平日朝に「拝島ライナー」 西武
西武鉄道の特急・座席指定列車は、池袋線・西武秩父線で平日朝に飯能発池袋行き上り特急1本を増発し運転時刻を調整。土休日夕の上り1本を飯能発から西武秩父発に延長する。新宿線は平日朝の拝島発西武新宿行き「拝島ライナー」を増発する。
普通列車は、新宿線・拝島線・国分寺線で平日日中時間帯の運転本数を新宿線毎時2往復、拝島線・国分寺線毎時1往復それぞれ増発。運転間隔は12分から10分となる。利用状況に合わせ、列車種別や運転本数、時刻なども一部変更する。
■「京王ライナー」増発 京王
京王電鉄は新宿発着の座席指定列車「京王ライナー」で、平日朝の京王多摩センター発、夕夜間の橋本行きを増発。土休日は午前の橋本発、橋本行きを増発する。他の列車では夕夜間から深夜帯を中心に一部時間帯で時刻や行き先、編成両数などを変更。井の頭線は朝の一部列車の時刻や行き先を変更する。
■停車駅などダイヤ見直し 小田急
東京地下鉄(東京メトロ)、JR東日本のダイヤ改正に伴い、小田急電鉄は上りの東京メトロ千代田線直通列車の一部で行き先を変更。このほか、小田原線と江ノ島線で朝ラッシュ時の行き先と時刻を変更する。ホームドア設置予定の特急停車駅では、ゆとりを持ったダイヤとする。
■新横浜アクセス強化と混雑緩和 東急
東急電鉄東横線は平日夕夜間の下りで各駅停車1本を増発、急行2本を各駅停車化し、混雑緩和と各駅停車駅利用者の利便性向上を図る。目黒線・東急新横浜線は日吉行き列車の新横浜までの延長などで東急新横浜線に入る列車を増発。日中はおおむね1時間に上下各6本から8本にする。
■千代田線で北綾瀬直通増加 東京メトロ
東京地下鉄(東京メトロ)千代田線では、帰宅時間帯の利便性向上を目的に、平日の一部の代々木上原方面発綾瀬行きを北綾瀬まで延長。各路線で一部列車の行き先、運転時刻を変更する。
■横浜方面混雑緩和へ 相鉄
相模鉄道は横浜方面の混雑緩和のため、平日朝時間帯の一部列車の種別・行き先変更と増発により、西谷―横浜間の列車本数を強化。JR直通列車は深夜時間帯1往復を早朝時間帯に変更。同列車を西谷で相鉄新横浜線の新横浜行き、横浜発海老名行きと接続させ、早朝の乗り換え利便性を向上させる。
夕ラッシュ時以降夜時間帯は、平日・土休日ともJR線からの直通特急と横浜発海老名・湘南台行き快速の西谷接続パターンを見直し。横浜発の快速を一部特急化、接続するJR直通特急を各停に変更。平日は上りも横浜方面を特急、JR・東急直通列車を各停化する。
いずみ野線は22時以降の下りダイヤを調整し、二俣川発時刻をおおむね均等間隔化。新横浜方面からの21時以降発西谷行きの一部を海老名方面に延長する。
また、一部列車の新横浜駅到着時刻を調整、東海道新幹線への乗り換え時間を確保する。
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このほか、首都圏新都市鉄道では、つくばエクスプレス八潮駅に快速を停車。普通列車と接続させ、北千住駅などで生じていたホームの混雑緩和を図る。
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