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京急 小児IC運賃75円均一に 10月の運賃改定に合わせ

2023.05.24

 京浜急行電鉄は10月1日の運賃改定に合わせ、小児IC運賃を全区間75円均一とする。今月10日付で、小児IC運賃均一化などの届け出を国土交通大臣宛てに行った。

 小児IC運賃均一化は、運賃改定に伴う子育て世代の家計負担を軽減しつつ、鉄道での外出を促すもの。75円は大人初乗り運賃(150円)の半額で、通学定期(小児、1カ月)とのバランスを考慮して決めた。現行IC(1円単位)運賃より最大396円、改定後のきっぷ運賃より最大295円安くなる。空港線利用時は別に空港線加算運賃25円が必要。

 また、新たに「精神障害者割引」を導入する。「精神障害者保健福祉手帳(1級)」保有者が介助者と同行して乗車する場合(同社線内完結)、窓口などでの同手帳やアプリ「ミライロID」を提示すると、普通乗車券が5割引きとなる。IC乗車券や定期券などは対象外。

 競合対策のため品川―横浜間の一部区間で設定している特定運賃については、値上げに伴い、現行10~11円の割引をIC34~37円、きっぷ30~40円に拡大する。

 このほか、羽田空港駅(羽田空港第1・第2ターミナル駅、羽田空港第3ターミナル駅)と都営地下鉄線、京成線の駅相互間を利用する人に適用している「空港連絡特殊割引」を廃止する。2019年に空港線加算運賃が170円から50円に引き下げられ、経営環境も変化したことで役割を終えたと判断した。廃止は、同社と東京都交通局、京成電鉄の3者連名での発表。

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