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国交省 22年度の三大都市圏における都市鉄道の混雑率

2023.07.21

 三大都市圏とも上昇

 国土交通省は14日、2022年度の三大都市圏における都市鉄道の混雑率調査結果を発表した。混雑率は東京圏が123%(前年度108%)、大阪圏109%(104%)、名古屋圏118%(110%)で、いずれも前年度より上昇したが、コロナ禍前と比べると大幅に緩和されている。コロナ禍前の19年度は、東京圏163%、大阪圏126%、名古屋圏132%だった。

 調査対象は、東京圏31区間、大阪圏20区間、名古屋圏8区間。混雑率は各区間最混雑時間帯1時間(10~11月の1日または複数日の乗車人員データ)の平均。利用状況を受けた運転本数や車両数見直しなどで、輸送力指数(1975年度を100とした指数)は、東京圏160(前年度比6㌽減)、大阪圏115(1㌽減)、名古屋圏159(4㌽減)と抑えられた。

 東京圏31区間の混雑率トップは、JR東日本京浜東北線川口→赤羽間(142%)、2位はJR中央快速線中野→新宿間(139%)と、東京地下鉄(東京メトロ)千代田線町屋→西日暮里間(同)。例年混雑率の高い東京メトロ東西線木場→門前仲町間は138%。輸送人員最多の小田急電鉄小田原線世田谷代田→下北沢間(6万2589人)は、2017年度の複々線化完成に伴う輸送力強化が奏功して128%だった。

 大阪圏20区間の混雑率1位は阪急電鉄神戸本線神崎川→十三間(134%)、2位は大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)御堂筋線梅田→淀屋橋間(123%)、3位はJR西日本阪和線(快速)堺市→天王寺間(120%)。輸送人員の最多は御堂筋線同区間で4万5410人だった。

 名古屋圏8区間の混雑率1位は名古屋鉄道本線(東)神宮前→金山間(132%)、2位は名古屋市交通局名城・名港線東別院→上前津間(131%)、3位は名鉄本線(西)栄生→名鉄名古屋間(130%)と名市交東山線名古屋→伏見間(同)。輸送人員最多は名鉄本線(東)同区間で2万9163人だった。

 このほか、三大都市圏の調査対象区間を含め、混雑率130%以上の区間は次の通り。

 【三大都市圏調査対象区間】

 東京都交通局三田線西巣鴨→巣鴨間(135%)▽同新宿線西大島→住吉間(130%)▽東京メトロ日比谷線三ノ輪→入谷間(135%)▽同有楽町線東池袋→護国寺間(131%)▽JR東日本東海道線川崎→品川間(134%)▽同総武快速線新小岩→錦糸町間(131%)

 【その他】

 JR東日本信越線新津→新潟間(130%)▽同南武線武蔵中原→武蔵小杉間(130%)▽同武蔵野線東浦和→南浦和間(148%)▽同埼京線板橋→池袋間(149%)▽JR九州豊肥線肥後大津→熊本間(135%)

 東京メトロ南北線駒込→本駒込間(140%)▽同副都心線要町→池袋間(132%)▽都交大江戸線中井→東中野間(135%)▽名鉄犬山線下小田井→枇杷島分岐点(130%)▽西日本鉄道貝塚線名島→貝塚間(154%)▽首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)青井→北千住間(138%)▽広島電鉄2号線東高須→広電西広島間(140%)▽千葉都市モノレール2号線千葉公園→千葉間(132%)▽湘南モノレール江の島線富士見町→大船間(134%)▽都交日暮里・舎人ライナー赤土小学校前→西日暮里間(155%)

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