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東急など 田園都市線藤が丘駅前地区の再整備基本計画を策定

2024.04.12
駅前空間のイメージ(東急提供)

 多世代が元気に暮らすまち

 東急と横浜市都市整備局市街地整備推進課、昭和大学(東京都品川区)は、東急電鉄田園都市線藤が丘駅前地区の再整備基本計画を策定した。同駅周辺で豊かな緑に囲まれ、人にやさしく多世代が元気に暮らせるまちの実現に向けて、「駅前施設・病院・公園」が一体となった駅北側の新たなまちづくりに3者が連携して取り組む。

 

 駅前施設・病院・公園一体に

 同駅周辺は、基盤整備後50年以上が経過し、昭和大学藤が丘病院や藤が丘ショッピングセンターといった駅周辺施設の老朽化や機能更新などへの対応が必要となっている。

 これらに合わせて新たなまちづくりを推進するため、3者では2018年から検討を開始。都市計画マスタープランなどの上位計画を基に、ワークショップや意見募集などを通じて計画づくりを進めてきた。

 計画の対象範囲は、同駅の正面口周辺。まちづくりの目標に「オープンスペース、病院、駅前の商業等が連携した、藤が丘らしい駅前拠点の形成」を掲げた。基本方針は、藤が丘を象徴する公園・病院の一体整備と緑豊かなホッとする居場所づくり(オープンスペース)、安全で快適な駅前交通環境の形成(道路・交通)、安心で健康なまちのモデルとなる駅前の機能集積と地域連携(にぎわい・安心)を据える。

 再整備の考え方(まちのゾーニング)は、▽にぎわい軸の形成▽開放感のある駅前空間の形成▽歩行者ネットワークの強化▽建て替え期間中の病院機能の継続――など。開放的な空間を確保することで、居心地が良く景観が良好な駅前の形成を図る。併せて、駅前広場を起点として地区全体に散りばめられ憩いの場をつなぐ歩行者ネットワークを通じて、駅周辺のアクセス性や回遊性などの向上につなげる。

 今後、事業者説明会を行い、都市計画手続きやエリアマネジメントを進め、具体的な事業の実施は25年度からを予定している。

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