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JR東日本 首都圏本部・東京建設PMO・電気SIO 渋谷駅山手線で線路切り替え工事 11月17~20日に

2023.08.15

 JR東日本首都圏本部と東京建設プロジェクトマネジメントオフィス(東京建設PMO)、電気システムインテグレーションオフィス(電気SIO)は11月17日終電から20日初電にかけて、渋谷駅の快適な駅空間確保に向け、山手線の線路とホームを高くする工事を実施する。工事は内・外回りで分け、18日に外回りの大崎―池袋間、19日に内回りの池袋―大崎間の全列車を運休する。同駅では2015年から五つのステップに分けて駅改良工事を進めており、今回はステップ5に当たる最後の線路切り替えとなる。

 同駅の線路切り替え工事は、ステップ1で18年5月に埼京線上り線路を新設高架橋に移設、ステップ2で20年5月に埼京線下り線の高さを上げ、同線のホームを北側に移動して山手線ホームとの並列化を実現。ステップ3で21年10月に山手線内回りの線路を東側の埼京線方に横移動して、内回りホームを拡幅。ステップ4で今年1月に山手線外回りの線路580㍍を西側に横移動し、外回りと内回りを同一ホーム化した。

 今回は、山手線の線路とホームの高さを最大20㌢上げ、埼京線の高さと合わせる。工事後に本格着手する線路・ホーム下の自由通路の高さを2・6㍍以上確保し、エリアの快適性を高めるのが目的。

 工事では、線路を載せた内・外回りの工事桁各27連を、内回りは334㍍、外回りは346㍍にわたり、それぞれ最大20㌢ジャッキアップ。仮設ホームは木製の板をいったん剝がし、かさ上げ用の木材を間に設置する。ホームを分割して18日は外回りを、19日は内回りを工事エリアとする。全体の作業員数は延べ約4600人を予定し、影響人員は2日間で約64万人を見込む。

 今回が5回にわたる同駅での最後の線路切り替えとなり、今後は駅コンコースの拡充や共同開発ビル工事を本格化。現在の東西連絡通路2カ所を拡幅して、恵比寿寄りは幅員23㍍、延長約45㍍、原宿寄りは幅員22㍍、延長約35㍍の東西自由通路とする。

 工事期間中、18日は山手線外回りの大崎―池袋間、19日は内回りの池袋―大崎間の全列車を運休。18日の外回りは池袋―東京―大崎間が日中時間帯を約10分間隔と本数を大幅に減らし、大崎で東京方面に折り返し運転。内回りは池袋―渋谷―大崎間が同約5分間隔とし、一部列車は池袋で折り返す。19日は内回りの大崎―東京―池袋間が約10分間隔、外回りの大崎―渋谷―池袋間が約5分間隔となる。

 両日とも京浜東北・根岸線は快速運転を中止。埼京線・りんかい線は新木場―大崎―赤羽間を増発し、相鉄線直通列車も新宿―池袋間を延長運転する。振替輸送は、東京地下鉄(東京メトロ)、東京都営地下鉄、りんかい線の全線、西武鉄道、東急電鉄、京浜急行電鉄の一部区間で実施する。なお、悪天候などで工事を中止した場合は、12月15~18日に延期する。

 同本部では11月15~20日に問い合わせ専用電話窓口=(050)20161620=を開設(一部夜間時間帯を除く)。専用ウェブサイトでも情報を発信する。

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