JR東日本 渋谷駅山手線 最後の線路切り替え工事
JR東日本は17日終電から20日初電までの間、渋谷駅改良工事の一環として、同駅構内で山手線内回り・外回り線路の切り替え工事を実施した。18日は外回りの大崎―池袋間、19日は内回りの池袋―大崎間の全列車を運休し、線路とホームの高さを最大20㌢こう上(かさ上げ)した。同駅では2015年から駅改良工事を進めており、今回はステップ5に当たる最後の線路切り替えとなった。
同駅改良工事における線路切り替えを振り返ると、ステップ1、2で埼京線ホームを約350㍍北側に移設して山手線ホームと並列化。ステップ3で山手線内回りの線路を東側の埼京線方に横移動して、内回りホームを拡幅。今年1月のステップ4で山手線外回りの線路を西側に横移動し、外回りと内回りを同一ホーム化した。
今回の工事は、山手線の線路とホームの高さを最大20㌢上げ、埼京線と同じ高さにそろえた。これにより、線路・ホーム下の自由通路の高さを2・6㍍以上確保できるようになる。さらに、新宿方のホームを約26㍍延長し、20日から停止位置を変更するとともに、大崎方ホームを約25㍍通路化した。
これまでの4回の工事では、1線ずつ横移動やこう上の線路切り替え工事を行ったが、今回は山手線内回り・外回り2線のこう上を実施。ホーム中ほどに高さ約2㍍ほどの仕切り柵を設けることで運行を継続し、外回り線、内回り線を1日ずつ施工した。
工事は約52時間に及び、延べ約4600人のJR社員・作業員、バラスト運搬・散布用の保守用車1編成や軌陸車約17台が投入された。
工事に伴い、18日の外回りは池袋―東京―大崎間が日中時間帯の本数を大幅に減らし、大崎で東京方面に折り返し運転。19日は内回りの大崎―東京―池袋間が約10分間隔、外回りの大崎―渋谷―池袋間が約5分間隔となった。
18日午前に、外回り線のホームと線路のこう上の様子が報道陣に公開された。ホーム上では仮設ホームの板をいったん剝がし、かさ上げ用の木材を間に設置。大崎方の線路こう上区間ではバラストを散布し、軌陸車と人力でバラストをレールの下に敷き詰めていた。
伊東寛建設工事部マネージャーは「定められた時間で効率的に作業ができるよう、軌道、土木、電気の関係者が事前に綿密に計画を立てた。新しい渋谷駅が広くてお客さまにとって使いやすい駅になるよう工事を進めていきたい」と述べた。
今後は、ホーム上では仮設ホームの本設化と昇降設備、ホームドアの整備を実施。東西自由通路の整備や国道南口駅舎の建設のほか、共同開発ビル中央棟、西棟の建設も予定されており、一連の駅改良工事は27年度中の完成を目指す。
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