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京急 鉄道車両部品を利活用 リノベーション分譲マンション

2024.03.26
共用部に車両の座席や1500形車両の網棚を用いた飾り棚などを設置している

 京浜急行電鉄は15日、引退した鉄道車両の部品を利活用したリノベーション分譲マンション「プライムフィット横浜富岡」(横浜市)の内覧会を開催した。共用部に車両の座席や1500形車両の網棚を用いた飾り棚などを設置している。今月末から入居開始予定。

 本線京急富岡駅から徒歩17分(バス停徒歩1分)の場所にある築30年ほどの企業社宅を1棟丸ごとリノベーション。鉄筋コンクリート造り6階建て、64戸(1LDK~3LDK)で2月から販売開始した。居室は壁紙や床など入居者が選択できるオプションを設けている。

 鉄道部品を活用したのは共用部で、1階ワークスペースには1500形の座席を袖仕切りを含めてそのまま設置。網棚も飾り棚として座席上に設置した。ワークスペースの個室(3室)のドア上には車側灯があり、室内で点灯すると赤く光る仕掛け。机前には車両製造銘板も取り付けた。

 共用リビングには、同社座席のモケットを使ったベンチも設置予定。各階エレベーター横の階数表示部は車両番号銘板を使用し、部屋番号の表記も同じフォントでそろえた。エントランスは部品を使ってはいないものの、線路と架線柱をモチーフにしたデザインとしている。

 同社では「持続可能性の観点から、鉄道会社らしいリノベーションをしようと車両部品を利活用した。ホームページを見た人から問い合わせも来ているので、建物を見てもらいアプローチしていければと思う」としている。

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