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京急建設 女性技術職社員の「京急こまち会」 担当建物が初竣工

2024.03.08
建設現場の作業風景(京浜急行電鉄提供)

 京急建設の女性技術職社員で構成する「京急こまち会」のメンバーが、初めて主任技術者(現場監督)と設計者を担当した東京都内の建物が昨年12月に竣工(しゅんこう)し、このほど引き渡しを行った。

 同会は、男女を問わず誰もが働きやすい職場環境をつくろうと2021年に結成した。名称は、日本建設業連合会が建設業で働く女性の愛称として名付けた「けんせつ小町」にちなむ。メンバーは、建築本部建築工事部の5人と同本部設計監理部1人の計6人。これまでに女性用作業服の採用、男女別仮眠室の設置などを行っている。

 竣工した建物は、東京都大田区内の京浜急行電鉄高架下にある同社関連会社の事務所。耐火構造の軽量鉄骨2階建て、延べ床面積約250平方㍍。事務所内に女性用の更衣室や男女別の仮眠室などを備え、部屋の配置により男女の動線を分けるなど、女性が働きやすい工夫を施した。

 現場監督を務めた髙橋匠海建築工事部鶴見工事事務所主任は「建物が完成し、お客さまへ引き渡すことの喜びや工事を無事故で完成させる達成感を改めて感じました。女性所長として現場を経験できたことに感謝しています」、設計を担当した栗島千佳設計監理部建築担当主任は「建設業は男女問わず活躍できるというイメージを持ってもらえるように、さまざまなプロジェクトを担当できるよう努めていきたい」と話している。

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