JR北海道 24年3月期第2四半期決算 経常、純損益2期ぶり黒字
JR北海道は13日、2024年3月期第2四半期連結決算を発表した。コロナ禍からの人流回復に合わせた各種プロモーションが実を結び、運輸をはじめ、小売、ホテルセグメントが好調に推移。売上高はコロナ禍前(19年度)の約9割の水準まで回復した。円安株高などで経営安定基金運用益の運用利回りは5・72%(前年同期比1・13㌽増)となり、経常損益、四半期純損益は2年ぶりに黒字に転換した。通期の業績予想は変更ない。
前期は営業損失230億8200万円、経常損失32億5500万円、四半期純損失8億1700万円だった。
営業費用は913億円(前期比3・9%増)で、グループを挙げてコスト削減を進めたものの、電気料金高騰の影響などを受けた。営業外損益は、経営安定基金運用益は国の新支援「経営安定基金の下支え」による受取利息(74億円)を含め195億円(24・2%増)、従来からの国の支援措置に基づく鉄道建設・運輸施設整備支援機構の利益剰余金等を活用した特別債券受取利息27億円などで、229億円(16・0%増)の黒字だった。
特別利益は、国の新支援「助成金の交付(継続)」に基づく75億円などで83億円(7・8%減)。特別損失は10億円(82・0%減)で、前期は留萌線廃線合意に係る諸費用を計上した。
セグメント別では、運輸業は売上高437億円(19・7%増)、セグメント損失218億円(48億円改善)。このうち鉄道運輸収入は350億円(26・2%増)で、新幹線は43億円(53・5%増)。乗合バスやレンタカーも好調だった。
小売業は売上高120億円(5・3%増)、セグメント利益5億円(150・0%増)。不動産賃貸業は売上高105億円(1・9%減)、セグメント利益26億円(3・7%減)。ホテル業は、全館で客室稼働率が向上して売上高52億円(40・5%増)、セグメント利益11億円(175・0%増)。その他事業は売上高23億円(4・2%減)、セグメント利益6億円(20・0%増)となった。
単体は売上高429億4900万円(22・6%増)、営業損失213億3900万円(47億8500万円改善)、経常利益43億600万円(前期は49億2200万円の赤字)、四半期純利益117億1000万円(11億8400万円の赤字)。
【JR北海道(連結)】13日
売上高73,896( 13.9)
営業利益△17,498( ―)
経常利益5,499( ―)
四半期純利益11,754( ―)
単位百万円、カッコ内増減%
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