交通新聞社 電子版

24年3月期決算 西武ホールディングス

2024.05.15

 需要増、値上げ奏功し増収【西武ホールディングス】

 コロナ5類移行に伴う需要増を着実に取り込み、値上げなどの取り組みも奏功して増収に。営業利益、経常利益は増益となったが、当期純利益は前期の固定資産売却益計上の反動で減益となった。次期はホテル宿泊費の値上げなどもあり増収を見込むが、設備投資を含む経費増で各利益は減益となる見通し。東京ガーデンテラス紀尾井町については、次期に流動化を予定するが、業績予想には、織り込んでいない。

 都市交通・沿線事業は、鉄道運輸収入増加、動力費減少などで売上高1488億2600万円(前期比6・9%増)、セグメント利益132億9200万円(140・4%増)。西武鉄道の輸送人員は定期3・9%増、定期外7・0%増、合計5・1%増。旅客運輸収入は定期9・6%増、定期外13・2%増、合計11・7%増。

 ホテル・レジャー事業は、ホテルの客室稼働率回復と販売室料値上げなどで売上高2292億6500万円(17・7%増)、セグメント利益194億7700万円(707・1%増)。不動産事業は売上高790億7900万円(4・5%増)、セグメント利益127億1600万円(7・3%増)。その他事業は売上高437億1800万円(11・5%増)、セグメント利益14億4000万円(143・9%増)。

 次期の業績予想は売上高4890億円(2・4%増)、営業利益400億円(16・2%減)、経常利益350億円(18・6%減)、当期純利益260億円(3・7%減)。

=9日発表=

【西武ホールディングス(連結)】9日

売 上 高477,598( 11.5)

営業利益47,711(115.4)

経常利益43,000(113.6)

当期純利益26,990(△52.4)

単位百万円、カッコ内増減%

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