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鉄道・運輸機構 北海道新幹線 羊蹄トンネル比羅夫工区の掘削再開

2023.11.30

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構の北海道新幹線(新函館北斗―札幌間)建設事業で27日午後、進路を阻害する岩塊群の出現で掘削停止していた「羊蹄トンネル」(長万部―倶知安間)の比羅夫工区(延長5569㍍)について、岩塊群除去と再発進に向けた各種準備が計画通り完了し、約2年4カ月ぶりに掘削が再開された。

 同工区は2019年4月に、シールドマシンで掘削しながら現場打ちコンクリートでトンネルを構築していく「SENS工法」で掘削を開始したが、21年7月の岩塊群遭遇により、掘り始めた倶知安方坑口から3468㍍地点で掘削を停止した。

 翌年春から岩塊群裏側に回り込む作業用の小断面トンネルを本坑に並行するように掘るなどして、除去は今年3月に完了。以降、シールドマシンの整備、小断面トンネルや岩塊除去で空いた空間の埋め戻しなど再発進に向けた準備を進めていた。

 同工区の本坑掘削の残りは、約4割となる約2100㍍。SENS工法の月進は通常時160~180㍍となる。

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