交通新聞社 電子版

JR東日本スタートアッププログラム2023春 大賞にトヨコー

2023.12.11
各賞の受賞者(JR東日本スタートアップ提供)

 JR東日本とJR東日本スタートアップは6日、ベンチャー企業などと協業して新たなサービスを実現する「JR東日本スタートアッププログラム2023」の春の採択企業による「DEMO DAY」(発表会)をオンラインで開催した。9件の採択案件の中から、総合グランプリのスタートアップ大賞に、トヨコーの「屋外高出力サビ取りレーザーの鉄道構造物への応用検証」が輝いた。

 同プログラムは、ベンチャー企業や個人から、JR東日本の駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現する枠組み。2017年度にスタートし、昨年から春と秋の年2回の募集に拡充した。

 今回の募集では「地域共創」「デジタル共創」「地球共創(SDGs)」の3テーマを掲げ、寄せられた104件の提案の中から書類・プレゼン審査を経て9件を採択した。

 発表会には、柴田裕JR東日本スタートアップ社長、審査員としてJR東日本の喜㔟陽一副社長・マーケティング本部長、伊勢勝巳副社長・イノベーション戦略本部長、伊藤敦子常務・グループ経営戦略本部長や社外審査員らが参加。各発表者は会社の概要や取り組み、JR東日本グループとの協業案などについてプレゼンテーションを行った。

 トヨコーの提案は、屋外でも使用可能な高出力サビ取りレーザー装置により、鉄道橋りょうや駅舎設備に使われる鋼材表面の塗膜やサビ、塩分を高レベルで除去し、メンテナンス周期の長期化や作業員の健康負荷を軽減するもの。喜㔟副社長は「われわれが今までできなかったこと、もう一歩踏み込んでやらなければならなかったことに対し、独自の新技術でアプローチの可能性を広げた」と高く評価した。

 このほか、優秀賞に建ロボテックの「鉄道高架橋上での作業に必要な資機材運搬補助ロボットの開発」、審査員特別賞にAgnaviの「酒蔵×一合缶×鉄道IPによる地方創生」が選ばれた。

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