交通新聞社 電子版

２４年３月期決算　成田国際空港

2024.06.06 航空・空港 決算・財務

　需要好調、４期ぶり黒字【成田国際空港】

　国際線で水際対策の撤廃、円安効果によるインバウンド需要が好調に推移。国内線の需要も旺盛で増収となり、各損益は４期ぶりに黒字に転換した。前期は営業損失３１７億８８００万円、経常損失４８２億９７００万円、当期純損失５０２億１８００万円だった。

　空港運営事業は、利用の回復で空港使用料収入が前期比２４・３％増、旅客施設使用料収入が１１１・５％増と伸び、売上高９０３億４７００万円（前期比５０・０％増）、セグメント損失２５９億３５００万円（２４０億８２００万円改善）。

　リテール事業は、直営店舗の収入が１６２・５％増、テナントからの構内営業料収入が１４１・９％増となり、売上高９５２億５１００万円（１５２・５％増）、セグメント利益２７２億８９００万円（５０９・９％増）。

　施設貸付事業は駐車場使用料収入が２３・２％増となる一方、水際対策の撤廃に伴い検疫所への貸付面積が減少し、売上高２８３億４１００万円（６・８％減）、セグメント利益１１０億２３００万円（１５・５％減）。鉄道事業は売上高２９億８７００万円（０・３％増）、セグメント利益７億８００万円（１４・３％増）。

　次期の業績予想は売上高２４３１億円（１２・１％増）、営業利益２００億円（５４・２％増）、経常利益１６７億円（５６・３％増）、当期純利益１２１億円（２０・３％増）。＝５月３０日発表＝

【成田国際空港（連結）】５月３０日

売　上　高２１６，９２８（　６５．２）

営業利益１２，９６７（　　―）

経常利益１０，６８７（　　―）

当期純利益１０，０６１（　　―）

単位百万円、カッコ内増減％

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