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JR東海 第5回「One STEP」活動全社発表大会

2024.03.01
「One STEP」活動全社発表大会(JR東海提供)

 JR東海はこのほど、名古屋市の名古屋マリオットアソシアホテルで第5回「One STEP」活動全社発表大会を開催した。役員や発表者、聴講者ら約390人が参加し、ウェブでも配信した。

 同活動は、職場の諸課題に対して複数の社員が一つのチームとなり、当事者意識を持って議論を交わし、創意と工夫で解決、改善していく取り組み。活動を通じて社員の能力向上、働きがいのあるいきいきとした職場づくり、職場の体力強化・会社の発展を目指す。

 開会に当たり、丹羽俊介社長は「これまでに培った『規律、チームワーク、一体感』をベースに、『自由に考え、大いに議論し、粘り強くやり抜く』という文化をつくり上げていきたい。皆さんはこの活動を通じて自由に発想し、筋道を立てて議論、課題を解決するという経験を十分に積んでおり、変革を必要とする当社とグループ会社を最前線で引っ張ってくれると確信している」とあいさつした。

 大会では、約1100チームから選ばれた各所属の代表6チーム(優秀活動賞)と、グループ38社が実施する小集団活動から2チームが事例を発表。活動を積極的に推進する6職場(優秀推進賞)と、提案特別表彰5件の取り組みが紹介された。

 講評で花原雄一執行役員・人事部長は「より良い仕事の進め方の探究、ICT(情報通信技術)の最大限の活用、チーム全員の能力向上のための工夫といった点が参考になった。これらのポイントを職場に持ち帰り、自信を持って活動を進めてほしい」と述べた。

 発表テーマと受賞箇所は次の通り(発表・紹介順)。

 【優秀活動賞、招待発表】

 「遠隔支援を用いた出張修繕の効率化」=業務改革PJ(名古屋車両区、東海鉄道事業本部代表)▽「確認車の早出し日数を減らそう」=柿田川(三島保線所、新幹線鉄道事業本部代表)▽「河川水位 増水知得方法の策定への取り組み」=業務効率化(静岡土木技術センター、静岡支社代表)▽「関係会社と連携した『もっと安全!運動』の推進」=職場改善(SEK連携強化)OS(大阪台車検査車両所、関西支社代表)

 「排水設備における保線所の検査労力を低減しよう」=つばめ(東京新幹線構造物検査センター、新幹線鉄道事業本部代表)▽「冬期の落雪事象防止の取り組み」=雪(高山保線区、東海鉄道事業本部代表)▽「側カウルラッチ固渋不良の対策」=じゃがいも(東海交通機械、JR東海グループ招待)▽「ロール作業におけるモタレの汚れをなくす」=さつき(中央リネンサプライ、同)

 【優秀推進賞】

 東海鉄道事業本部美濃太田運輸区▽同尾鷲保線区▽静岡支社富士運輸区▽新幹線鉄道事業本部東京第一運輸所▽同浜松工場車体センター▽関西支社大阪第一運輸所

 【提案特別表彰】

 運輸部門賞=「年休申込簿の自動反映による勤務作成作業の効率化について」(東海鉄道事業本部亀山運輸区)▽車両部門賞=「先頭車連結器引出し作業の改善」(新幹線鉄道事業本部浜松工場車体センター)

 最優秀賞・施設部門賞=「マルタイ投入区間選定支援ツールの作成」(東海鉄道事業本部神領保線区)▽施設部門賞=「丹那トンネル裏込注入施工に伴う濁水処理方法の低コスト化」(新幹線鉄道事業本部熱海保線所)▽電気部門賞=「エクセルVBAを活用した工具器具備品写真台帳作成の自動化」(関西支社大阪統括電気所京都電気技術センター)

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