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近鉄グループホールディングス 台北メトロと友好協定を締結

2024.09.05
締結式に出席した若井社長(左端)、黄総経理(右端)ら=近鉄グループホールディングス提供=

 相互送客など協力強化

 近鉄グループホールディングス(GHD)は8月30日、台湾の台北大衆捷運股份有限公司(台北メトロ)と友好協定を締結した。相互送客や事業連携での協力を強化し、観光交流人口の拡大や地域の活性化に寄与するのが狙い。鉄道事業のほか、近鉄グループが展開する事業分野全般で緊密な連携を図ることで、両社の事業のさらなる発展、成長を目指す。

 協定では、両社の相互理解と信頼を深め友好関係をさらに強化すること、鉄道事業や関連事業など幅広い事業分野において連携、協力し、相互に実りある活動を推進することを盛り込んだ。

 締結を機とした取り組みとして、互いの駅構内のサイネージやSNSを活用したPRやラッピングトレインの運行、相互の施設を活用した各種送客イベントを実施。

 ラッピングトレインは、近鉄が1026系1編成(6両)で実施。内外装に台北の都市景観や美食などを描いたラッピングを施しているほか、車内広告を掲出中。運行期間は2029年9月までの予定。

 台北メトロ側は370型1編成(4両)に、近鉄のグループ施設や観光コンテンツをイラストで表現したラッピングを予定。今年11月1日から文湖線動物園―南港展覧館駅で運行開始する。期間は来年6月までの予定。

 同日は台北市の台北メトロ中山駅構内で締結式が行われ、近鉄GHDの若井敬社長と、台北メトロの黄清信総経理らが出席し、協定の書面を交わした。

 台北メトロは、台北市と新北市の交通渋滞を緩和するために設置された都市鉄道。鉄道事業のほか、遊園地や台北アリーナ、猫空(マオコン)ロープウェイの運営など、幅広い事業を展開している。

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