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JR東日本 上野駅に大型サイネージやイベントスペース 24日開業

2024.01.17
上野広小路口ビジョン(中央左上)とポレイア広場(同右下)のイメージ=JR東日本提供=

 JR東日本は24日、上野駅広小路口駅前広場に大型サイネージ「上野広小路口ビジョン」とイベントスペース「ポレイア広場」、同広場横にシェアサイクルポート、13番線ホームの壁面にデジタルアート映像を投映する「PLATFORM13」(一部)を開業する。駅を「交通の拠点」から「つながる暮らしのプラットフォーム」へと転換を図る「Beyond Stations構想」の一環。「文化創造 HUB」をコンセプトに、グループ経営ビジョン「変革2027」に掲げる「心豊かな生活」の実現を目指す。

 上野駅は同構想のモデル駅。同社は昨年6月、同駅と秋葉原、新宿の3駅で今冬から順次、大規模サイネージを整備すると発表。駅ならではの「没入」できる「イマーシブなメディア空間」を創出し、駅の価値増幅を図るとしていた。

 上野広小路口ビジョンは、約50平方㍍(高さ5㍍×幅9・5㍍)の巨大L字形サイネージで、3D映像と音声を組み合わせた迫力ある演出を展開する。同ビジョンの象徴キャラクターとして、上野の街で愛される「パンダ」をリアルに再現。開業記念では松竹(東京都中央区)と連携し、「歌舞伎」を演じるパンダの3D映像を制作、放映する。

 また、東京都のキャップ&トレード制度などを活用して、二酸化炭素(CO2)排出量(年間274㌧)を実質ゼロにした「ゼロカーボンメディア」として運用する。

 ポレイア広場(約140平方㍍)には、給排水設備や電気設備を整備。同ビジョンで放映される映像と連動したイベントや、キッチンカーによる販売などに幅広く活用できる。駅の新たなシンボルとして「UENO」の文字をあしらったオブジェを設置し、同駅舎のファサードや同ビジョンと1画面に収められるフォトスポットとして利用できる。

 シェアサイクルポートは、OpenStreet(東京都港区)と連携し、シェアサイクル「HELLO CYCLING」44台分のラックを設置。同駅を拠点にした地域の回遊性向上に寄与する。

 一方、PLATFORM13は、全長約100㍍の13番線地平ホーム壁面のおよそ4分の1に当たる約25㍍分を先行開業(全面開業は5月を予定)。同社が包括連携協定を締結している東京藝術大学(東京都台東区)などと協力して、デジタルアート作品を投映し、気軽に芸術に触れ合える機会を提供する。

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