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JR西日本 新型273系「やくも」24年4月6日運転開始

2023.12.20
4月6日にデビューする273系新型車両

 JR西日本は15日、来年4月6日から伯備線の特急「やくも」(岡山―出雲市間)に273系新型車両(1編成4両)を順次投入すると発表した。6月までに全11編成44両を導入し、現在の381系を全て置き換える。

 273系は、国内初となる「車上型の制御付き自然振り子」を搭載。同社と鉄道総研、川崎車両が共同開発したもので、カーブが多い線区で制御付き振り子、細やかな車体制御、応答性の良いアクチュエータの採用や、車上側の曲線データと走行地点のデータを連続して照合して現在位置を検出、タイミングよく車体を傾斜させることにより、乗り心地が向上する。

 外観は沿線の風景にマッチする「やくもブロンズ」が主体。1号車の一部には、大型テーブルと緩やかな仕切りで適度なプライベート空間を確保したグループ向け座席を設置した。車体の衝突安全対策、車両異常挙動検知装置、防犯カメラなどの導入により、安全性も高めている。

 6月までに全11編成が出そろう予定だが、その後も一部381系で運転する場合がある。381系「やくも」のリバイバル塗装車両は、「スーパーやくも色」が4月5日、「国鉄色」「緑やくも色」が6月末に運転終了予定。

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