CalTaなど 配管内部をデジタルツインで再現
内部損傷の位置・長さ特定
鉄道を中心にインフラ業界のデジタル化を進めるCalTa(カルタ、東京都港区)と、ソフトロボティクス・メカトロニクスの研究開発・販売を手掛けるソラリス(同板橋区)は、ソラリスのミミズ型管内走行ロボット「Sooha」で撮影したデータを活用し、CalTaのデジタルツインソフトウェア「TRANCITY」上で3D・点群データを最適生成できるサービスを開始した。両社の技術連携により、配管内を自在に移動できるロボットを同ソフトに対応させることで、配管内部をデジタルツインで再現し、設備管理の効率化に寄与する。
今回のサービスで用いる「Sooha」は、空気圧人工筋肉でミミズの移動様式をロボット化し、従来の技術では困難だった直径100㍉などの小口径配管内を自立走行できる世界初のロボット。ヘッド部に搭載されたカメラで配管内部の動画を撮影できる。
一方、デジタルツインソフトウェア「TRANCITY」は、スマートフォンやドローン、ロボットなどで撮影した動画データをアップロードするだけで、電子地図上に3D・点群データが自動生成され、時系列表示バーで管理が可能。
新サービスでは、Soohaで撮影された配管内の動画を使い、最も高品質に3D・点群データが生成できるよう、SoohaとTRANCITYを最適化させることで、配管内部がデジタルツイン空間に効果的に再現される。これによって配管内部の損傷箇所の位置や長さの特定が可能となり、設備管理業務の効率化が進められる。
[[メンテナンス技術展に出展]] また、両社はきょう26日まで東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催中の「メンテナンス・レジリエンスTOKYO2024」に出展。連携デモを展示する。
CalTaは21年7月、鉄道・インフラ業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)実現に向けて、JR東日本スタートアップ、JR東日本コンサルタンツ、点検・測量・検査用ドローン開発を手掛けるLiberaware(リベラウェア、千葉市中央区)によって設立された。
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