第35回「JRスポーツ賞」 団体賞・JR東日本秋田バスケットボール部「ペッカーズ」
団体賞
JR東日本秋田バスケットボール部「ペッカーズ」
国体5連覇達成 勝利で感謝伝える
昨年10月の鹿児島国体バスケットボール競技・成年男子の部に、秋田県代表として単独チームで出場し優勝。前人未到の5連覇を達成した。
また、今年3月に大津市で開催された高松宮記念杯第6回全日本社会人バスケットボールプレミアムチャンピオンシップで3年ぶり2度目の優勝を果たし、実業団およびアマチュアバスケットボール日本一の座を奪回した。
チームは、1947年発足と長い歴史を持つが、2015年にJR東日本の強化部に認定され、会社からチーム強化のための一層のサポートを受けられるようになった。19年には同社が秋田駅のそばにスポーツ施設を整備。チームはここを活動の拠点としており、充実した環境で練習、トレーニングに励めるようになっている。
「会社からの大きな後押しに対して、スタッフ、選手は試合に勝つことで感謝を伝えようと取り組んでいる。そうした中で、昨シーズンは国体5連覇、チャンピオンシップで優勝という目標を達成できて良かった」(黒政成広ヘッドコーチ)と振り返る。
地域貢献の活動では、小中学生を対象としたバスケットボールのクリニック開催に加えて、昨年から地域の祭りや、保育園の節分行事に参加したり、観光列車「リゾートしらかみ」の乗客と交 流する企画を行うなど、その幅を広げている。
同チームでは、バスケットボールと普段接点がない人たちにチームの存在を知ってもらう機会にもなるとして、地域貢献活動に今後も積極的に取り組んでいく考えだ。
今季は、メンバーの若返りが図られたチームで、新設の日本社会人バスケットボールリーグ「SBL―SB1」(6月~来年1月)に参戦する。同リーグにエントリーしているのは、実業団トップクラスの8チーム。関東を中心としたエリアで行われる試合で勝利を積み重ね、頂点に立つことを目指す。
(秋元 尚浩記者)
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