交通新聞社 電子版

墨滴 8月23日付

2024.08.23

 年間の三大ピーク期の一つであるお盆。今年の東海道新幹線は、地震と台風に関する対応に追われた。南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表に伴い、8日から約1週間にわたって三島―三河安城間で徐行運転。16日は台風の接近に伴い、東京―名古屋間で計画運休を終日実施した▼いずれも影響を受ける被害はなく、一部で遅れが生じたものの大きな混乱は見られなかった。結果的に、期間中の利用人員を示す同新幹線の輸送量は前年比7%増。昨年は、台風に伴う計画運休に続いて大雨による長時間の運転見合わせが発生し、それらを考慮したとしても一定の伸びを示した▼今回の計画運休は14日18時に発表。もともとピーク期に多くの臨時列車を設定しているが、計画運休を受けて実施前日の15日と翌日の17日にさらに臨時列車を追加して対応した▼各種メディアによると、発表に対して早すぎる判断という利用者の声も一部にはあったが、おおむね好意的に受け止められたようだ。予定の変更を検討、調整する時間的余裕が生まれたことで、心理的余裕にもつながったのだろう▼一方で、購入済みのきっぷの変更や払い戻しが心配になる。JR東海のホームページでも案内していたが、EXサービスなど購入方法によって対処が異なり、膨大な情報から理解するのは大変だ。各自の対処方法をフロー図で示せれば分かりやすいと思う。

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