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東急不動産など 札幌・すすきの 複合商業施設「COCONO SUSUKINO」開業

2023.12.08
「ココノススキノ」の外観

 東急不動産などが札幌市中央区の繁華街・すすきので開発を進めてきた複合商業施設「COCONO SUSUKINO」(ココノススキノ)が11月30日に開業した。札幌市営地下鉄南北線すすきの駅に直結し、飲食、雑貨など各種テナントやシネマコンプレックスが入居する。上層階に入る「SAPPORO STREAM HOTEL」(札幌ストリームホテル、来年1月16日グランドオープン)を東急ホテルズ&リゾーツが運営するなど、東急グループの連携際立つ新たなにぎわい拠点が誕生した。

 

 際立つ東急グループ連携

 不動産など…共同開発や運営受託

 ホテル&リゾーツ…新ブランド1号

 すすきの交差点に面した地元注目度が極めて高い立地で、ヨークマツザカヤ、ロビンソン百貨店札幌、前身施設のススキノラフィラなど、地区の歴代ランドマークが建ってきた敷地約5149平方㍍を開発した。

 共同事業者は竹中工務店、イトーヨーカ堂のほか、地元企業のアインファーマシーズなど。隣接街区には同リゾーツ運営の札幌東急REIホテル(575室)が立つ。

 施設コンセプトは「札幌の街に『あそびば』を~昼も眠らない街ススキノへ~」。延べ床面積約5万3104平方㍍の地上18階・地下2階建てで、運営は東急不動産SCマネジメントが担当。地元民、観光客を交えたオールターゲットの空間を目指した。

 フロア構成は、地下鉄接続部の地下2階がスーパーマーケット、地下1階―地上4階が食品など各種物販やサービス、飲食店の複合商業ゾーン。5~7階はシネコンのTOHOシネマズ。

 札幌ストリームホテルは7~18階で全436室を提供。温浴施設なども備える。グランドオープンに先駆け、今月15日にレストラン、22日に一部客室を先行開業する。ストリームホテルは同リゾーツの新ブランドで、1月16日には「渋谷ストリームエクセルホテル東急」をフラッグシップホテルとしてリブランド開業する。

 施設を通じたコミュニティー形成を目指し、館内には屋外広場、地下鉄始発から終電まで開放する貫通通路、ラジオスタジオなどを設置。1階北側出入り口付近には交通待合広場を開設し、出入り口前に停留所がある東急グループ・じょうてつの路線バス運行情報を発信するデジタルサイネージも設けた。

 注目度の高い立地を生かして、外壁を使った広告事業も展開する。営業は東急エージェンシーが担当。ビルボードは北面・東面合わせて約650平方㍍、デジタルサイネージは約230平方㍍の規模で、いずれも北海道最大。

[来月「四季マルシェ」も] 今回は第1期開業で、来年1月31日にテナントが一層充実する第2期開業を計画。JR北海道フレッシュキヨスクが「北海道四季マルシェ」2号店の出店を予定する。

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