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東急電鉄 中期事業戦略を策定 24年度から3カ年

2024.04.04

 東急電鉄も24年度から3カ年の中期事業戦略を策定した。鉄道事業の持続的成長を社会的使命とし、「移動」の価値を追求する企業への進化を掲げ、五つの戦略として▽安全・安心の追求▽運営の高度化▽沿線活力の創出▽鉄道ネットワークの価値最大化▽環境・社会課題解決――を挙げた。

 具体的には、大井町線など車両の新造・リニューアル、駒沢大学など駅のリニューアル、駅や踏切の事故防止対策推進、災害対策、セキュリティーレベル向上など、安全面で計画中・推進中の取り組みを継続。遠隔サポートなど駅業務高度化、AI(人工知能)を活用した運転支援、データ活用・分析による保守高度化などを推進する。相互直通先との仕様統一なども進めていく。

 また、沿線活力創出のため、グループ外を含む移動手段間の連携強化、アプリ活用、ポイント制度をベースにした顧客の行動分析・マーケティングなど掛け合わせ、最適なサービスを提案する。

 ネットワーク価値最大化に向けては、定期券の利便性向上や子育て世代・シニアの負担軽減、情報配信拡充などとともに、新空港線第1期区間(矢口渡―京急蒲田間)の早期事業化なども視野に取り組みを進める。

 環境面では、大口需要家として現在の再エネ活用に加え、オフサイトPPA活用の再生可能エネルギー発電所稼働などによる創エネ、再エネ電源調達なども実施。沿線の環境意識醸成などにも努めていく。

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