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のと鉄道 「POKEMON with YOUトレイン」(ポケモン列車)運転 被災地の子どもを笑顔に

2024.07.16
ポケモン列車ラッピングデザイン(イメージ)©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.=のと鉄道提供=

 石川県の第三セクター鉄道・のと鉄道は8月1日、ラッピング列車「のと鉄道POKÉMON with YOUトレイン」(ポケモン列車)の運転を開始する。令和6年能登半島地震の被災地域の復興支援として、ポケモン・ウィズ・ユー財団からの協力を得た。

 

 「POKÉMON with YOUトレイン」の運転は、JR東日本の東北エリアに次ぐ。車両デザインコンセプトは、前部面と片側はピカチュウやポケモンをあしらい、カラーグラデーションで能登半島の豊かな自然(ライトグリーン)と豊かな水資源(ライトブルー)を表現。後部面と片側は「なかまをおうえんする」プラスルとマイナン、「ひとびとのこころをいやす」ミロカロスなどのポケモンを中心に明るいカラーリングとする。

 9月1日までの列車点検のため運休する水曜日を除く1日2往復運転。「夏休み特別号」は穴水発10時51分、七尾発12時33分。途中停車駅は能登中島のみ。定期列車は穴水発14時17分、七尾発15時38分。ポケモン列車は小学生以下運賃を無料とする。

 

 スタンプラリー駅装飾も実施

 「夏休み特別号」が発着する七尾、能登中島、穴水駅構内には、特別な装飾を施す。運行初日は穴水駅で出発式を予定。9月2日以降の運行は決定次第発表する。

 のと鉄道では、「POKÉMON with YOUトレイン」の運転に合わせて8月1日から「ポケモン列車夏休み特別号でスタンプを集めよう」を開催する。夏休み特別号車内で配布する台紙に3駅(穴水、能登中島、七尾)のスタンプを集めると景品を進呈する。9月1日まで。

 

 ■ポケモンらしい社会貢献を

 ポケモン・ウィズ・ユー財団

 一般財団法人のポケモン・ウィズ・ユー財団は、ポケモンのプロデュース会社、株式会社ポケモンの有志社員が始めた東日本大震災の復興支援活動を受け継ぎ、ポケモンらしい社会貢献活動を持続的に拡大するため設立された団体。

 「ポケモン・ウィズ・ユー(POKÉMON with YOU)」という言葉に込められた「ポケモンが寄り添うことで、こどもたちを笑顔にしたい」という思いを引き続ぎ、災害対策支援、こども食堂支援、ICT(情報通信技術)教育支援や環境について考えるきっかけをつくる取り組みなど、さまざまな活動を行っている。

 「POKÉMON with YOUトレイン」は、2011年3月の東日本大震災発生後の東北エリアの観光面からの復興支援と地域活性化を目的に、12年12月からJR東日本の大船渡線一ノ関―気仙沼間でデビュー。その後、釜石線花巻―釜石間、山田線盛岡―宮古間でも運転されている。

 

 東北エリアでも

 JR東日本盛岡支社では、9月29日まで土曜日・休日を中心に大船渡線一ノ関―気仙沼間で快速「ポケモントレイン気仙沼号」として運転中。

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